
FCシャフタール・ドネツクの選手6人が20日、フランスのアヌシーでリヨンと練習試合を行なったあとに突如として消息を絶っていた。消えた6人はアレックス・テイシェイラ、フレッジ、デンチーニョ、ドグラス・コスタ、ファクンド・フェレイラ、イスマイリーで、主に南米の選手たちだった。
現在のウクライナは深刻な状況にあり、特にドネツクは新ロシア派が首都に選んだ都市でもある。また、17日にドネツク近郊でマレーシア機が撃墜され、298名が亡くなり世界を驚愕させる事件も起こった。

シャフタール・ドネツクのアフメトフ会長(画像)が取材に答え、リヨンとの練習試合後に選手が失踪し、ウクライナへの帰国を拒んだことを認めた。
アフメトフ会長「そうだ、彼ら6選手は帰国を拒否した。しかし、彼らは最短で戻らなければならない。契約の義務があるからだ。」脅しのようなトーンで続けた「
彼らが戻らなければ契約解除条項に違反したことになり、数千万の契約解除金を払うことになるだろう。我々は値引きしない」
同行していたルチェスク監督によると、選手たちの代理人がウクライナ行きの便に乗らないように説得していたと主張しており、「代理人による拉致のようなものだ」と強く批判した。
アフメトフ会長「我々は安全を確保する。リスクはもちろん冒したくないし、危険な場所に選手たちを連れて行くような真似はしない。自分たちの街でプレーしたいと思っているが、現時点でそれは不可能だ。ウクライナサッカー連盟が許可する場所でプレーするだろう。」

6人のうちのイスマイリーとフレッジは間もなくウクライナへ戻る事になった。しかし他の4人はウクライナに帰る事を考えていないようだ。その内の一人、デンチーニョは次のように述べた。
デンチーニョ「我々はクラブと問題があったわけではありません。チームを常に尊重していた事はハッキリさせておきたいです。しかし、今回は私たちの生活や家族の命が亡くなることを恐れています。リヨン戦のあとホテルで話し合い個々の判断で決めました。私は家族の長として、妻や子供たちのために戻ることはできない。」
「米国、英国、スイス、ブラジルでは大使館がウクライナに渡航しないよう注意喚起しているのを読んで下さい。
あなた達はこの時点で、あなたの子供をウクライナに送り出せるでしょうか?」
この他の帰国しない組ドグラス・コスタもチームと問題ない事を主張し、状況が解決するまでスイスで練習すると述べた。
現在ウクライナ軍はドネツクの街を新ロシア派から奪還しようとしている。FCシャフタールはドネツクでの危険を回避し、ハルキウという地を拠点に選んだ。
Via:
Gazzetta/
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