ワールドカップのような長い期間行われる国際大会のたび、「
性交渉はどうなるのか?」という定番の質問が記者から行われ、その度にプレーへの影響について論争に発展するが、今回のワールドカップでは許可した国とそうでない国とで明暗が分かれた。
8強に勝ち上がったブラジル、ドイツ、オランダ、コスタリカなどは、選手に自由な性交渉をする権利を与えていたのに対し、敗退したスペイン、ロシア、メキシコ、ボスニアなどは一切の性交渉を禁止していた。
8強入りを果たしたドイツとオランダの例をみると、選手の妻や恋人は選手が過ごすキャンプ地に宿泊することもできる。特にこの二つの国は、ヨーロッパのチームの中で最も安定した実力をみせており、南米開催のワールドカップで史上初となる優勝を狙えるチームかもしれない。
他の8強に残った国のうちフランス、ブラジル、コスタリカは、ドイツやオランダのように「
ALL OK」ではないが、ある程度の選手に任された形になっている。
ブラジルのスコラーリ監督は大会前に「性交渉を禁止するつもりはない。しかし、
アクロバティックな姿勢で行うことはダメだ」と述べて話題になった。
フランスのデシャン監督も選手たちの私生活に干渉することに意味はないとして「私は医者ではないので、競技力に良い影響を与えるのか、その逆なのか分からない。時期や回数については注意する必要はあると思う」と述べた。
この他、性交渉が許されていた米国、スイス、ウルグアイ、ナイジェリアも16強まで上がりそれなりの結果を出している。
もちろんイングランドのように許可されていながら一勝も出来ないチームもある。
「性交渉禁止」を徹底したスペイン、ロシア、ボスニアはグループリーグ敗退の苦汁をなめた。禁欲の時を過ごしたが全く意味がなかったという事になる。この他、チリとメキシコも16強で敗退した。
長い間、性交渉を行うとアスリートのパフォーマンスに有害な影響があると信じられてきたが、科学者達の最近の研究では、性交渉により選手たちのパフォーマンスが落ちるという証拠はないと主張されている。
参考:
Daily